バスケットボールのバボさんの楽しいバスケノート

バスケットボールのバボさんです

自由交渉選手リストに載った君へ

自由交渉選手リストに載った君へ

 

ファンとして、今までに感謝こそすれ、この瞬間を残念だとは思わない。

ファンの期待なんて、そんなものは聞こえないふりをしていい。

毎年全く同じチームなんてことはあり得ないから。

 

最終的に君はどうなりたい?それに対して君は今、どこにいる?

雑音を遮断して、自己を客観的に見つめなおせ。

現役選手の今が一番稼げるときであろう。

そして、選手としての最終的な評価が、引退後の人生にも影響するだろう。

毎年の判断が君の今後の人生に影響する。

それがプロ。

 

後悔のない選択を。

そして幸福にあふれた君の人生をファンとして望む。

 

以上

長い闇を抜けて

こんにちは。バスケットボールのバボさんです。

2020年2月22日。色々なことがありました。

色々については追々お話しするとして。

 

アスフレが2020年に入ってようやく勝利してくれました。

越谷アルファーズから同一カード二連勝というおまけつきです。

この日もタフな試合でした。振り返ります。

1Q

増子のシュートで先制します。タッチがいいとみるや、2P,2P,3Pの7点固め打ち。

彼については短時間で爆発的に得点するタイプなので非常に良いスタートが切れたと思います。

同じくスターター、相手エースのヒンクル選手を押さえるというハードミッションに、上手く入ることに成功した紺野が、自身のディフェンスから流れをつかみ3Pで続きます。

ここで越谷がたまらずタイムアウト

その後、越谷の得点も動き出します。オープンシュートの確率自体はよかったです。

ただ、越谷の起点となるヒンクル選手を紺野選手がきつめのディナイディフェンスで押さえるなど、アスフレのディフェンスが機能していたので、オープンシュートそのものの数が少なかった。

そして、幸いなことに、たまたまオープンの3Pについては外れてくれていた、というのもあります。

これが前半のリードの要因の一つでもあります。1Qの段階で「越谷のオープンスリー、当たり出したら面倒だな」と思いながら見ていました。そして後半、このオープンスリーが火を噴きます。

2Q

昨季からメンバーが大きく変わらない越谷を知る男、木村選手の起用時間が長かったです。数字的には残りませんが、いい繋ぎをしてくれたと思います。

それにしても越谷は攻→守も守→攻も切り替えが本当に早いです。守りはバックコートから積極的にリバウンダーの手元を狙ってきます。この徹底ぶりは素晴らしかったです。守→攻も得点された後が特に早く、せっかく得点したのに直後にイージーバスケット、というシーンが多かったです。抜け目ないですアルファーズ(褒めてます)

一方、攻守共に順調にこなしていくアスフレでしたが、この時不安要素の蓄積が始まります。

攻守を引っ張る増子、紺野のファールが共に2つとなりました。3Qでこれが大きくのしかかってきます。

とはいえ、ここまでのアスフレの攻撃は良い時のそれを取り戻しかけていました。ゴール下まで増子がペイントタッチして、コーナーではなく、ウイングへキックアウト出来てました。近年のP&R→ペイントタッチ→キックアウトってコーナーに出す傾向が強いので、逆に狙われたりします。これをゴール下からマイナス方向のウイングに出す事でオープンを作れるのと、コーナーに張ってたディフェンスがヘルプにくればコーナーにオープンが生まれます。言葉だとわかりにくいので、

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ドリブルハンドオフからのP&Rでゴールに侵入。すると、ディフェンスがローテーションしながらヘルプに来ます。

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ウイングのディフェンスがコーナーも守れる位置にきた事を確認し、ウイングに向かってキックアウト。オープンです。

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あわててウイングのディフェンスが戻ってきたら、コーナーにボールを落とします。今回はウイングで受けた久岡が、そのままオープンスリーを沈めました。

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細かい所は違うと思いますが、おおよそこんな感じだと思います。

 

話がそれました。

とにかく、良い時の攻撃ができていた、という事です。

越谷も、B3時代から多用しているフルコートゾーンプレスでディフェンスに変化をつけますが、流れを掴むには至りませんでした。

2Q終了して49ー29とアスフレが大量リードを奪います。

(ハーフタイム)

多くも古いファンはこう思っていたと思います。「このリードは溶ける」

私もそうです。私はこういう展開のときに重要なのは「リードの溶かし方」だとも思っていました。

3Q終了時点で2桁リードできていれば粘り切る可能性が高まるはずだ、と。

3Q

後がない越谷はディフェンスの強度を上げてきました。

そんな中で、インバウンド時に越谷の選手が久岡に押されて倒れるという行動を見せます。

越谷サイドは「押してる。アームバーが動いている」という事を主張したかったんだと思います。

再度のインバウンドで同様のシーン。久岡がオフェンスファールを取られます。

営業マンボーラー越谷がコート上で披露したプレゼンが審判の心を掴んだようです。

その後、増子が3つ目のファールを犯し、ベンチに戻されます。ここで攻撃の要を失いました。

さらに直後、紺野が3つ目のファールでベンチに下がります。ここで守備の要を失いました。

増子の分を高山、紺野の分を仁平が頑張りますが、ディフェンスが落ちてしまう状況で、越谷のスリーが当たり始めるというWパンチです。

リードを溶かし切るわけにはいかないアスフレは、イシュのインサイドで加点していくのがやっとの状態。

そんな中、高山がエンドラインからジャンパーを沈めました。このシーンで蘇る記憶。昔からアスフレが3Qで苦しんでいる時、救ってくれたのは高山師門だった。大田区総合にシモンカモンがこだまします。

終了間際のテンディングでついに点差は9点に。しかし直後のベンチテクニカルで得たフリースローをイシュがしっかり沈め、ギリギリ10点差、69ー59で3Qを終えました。

この時、「苦しいが、まだ死んではいない、ここからが勝負」という心境でZboyzの応援歌を聞いていました。

4Q

スタートを主力温存で入ったアスフレ。

突然ですが、この試合で気付いたことがあります。

高木の3線の位置どり、良くないですか?翌日のgame2もそうだったのですが、高木のパスカットが多いんです。

バケモノ級の栗原の影に隠れている印象ですが、彼も身体能力が高いように感じます。

アスレチック能力を落とさないように、フィジカルを作っていければ、かなり面白い選手になると思います。

なんて事を思っていたら残り7分で5点差まで詰められていました。いよいよヤバい。

この時、終盤に向けてその牙を研ぎ始めたかのように、コートに戻った増子がアタックし始めます。

そしてオフィシャルタイムアウト明け一発目に、増子がVカットからフローターを沈めます。

しかし越谷の勢いはまだ止まらず、残り3分でついに越谷がリードを奪いました。

直後にナナが得たフリースローをしっかり沈め、同点でついていくアスフレ。再逆転のチャンスを伺います。

この後のディフェンスで増子が絶妙なヘルプディフェンスでボールを奪い、タフショットを沈めて逆転。

このまま逆転、と行きたいところでしたが、紺野がイリーガルスクリーンで4つ目のファール。

このチームのピンチを増子が守備で再び救います。再び絶妙なヘルプポジションからボールを奪い、自らタフなジャンパーを沈めます。

この男は本当に頼れます!これが我らのエースです!

越谷が最後のチャンスを外し、残り11秒でアスフレがボールを確保。直後に越谷はファールゲームに持ち込みますが、イシュがフリースローを全て沈めて勝負あり!

大量リードから押し切ることはできませんでした。けど今、彼らに最優先で必要だったのは勝利という結果でした。

苦しんで得た勝利は、血肉となり、彼らに自信と力を与えるでしょう。

そしてそれは、アスフレ民にとっても同じです。

 

何はともあれ、長い長い闇を抜けたアスフレ。幸せな春に向けて、ここからもう一度スタートです。

バスケは連続性と伏線回収のスポーツだと思っている

アスフレが2020年になって1つも勝てていません。

ここでは2/8、9のアウェイ西宮ストークス戦から、バスケというスポーツの「連続性」と「伏線とその回収」について少しお話ししてみようと思います。

まず、アスフレが西宮に勝つ上で重要となるポイントにつて

・バーンズ選手を抑える、そしてファールトラブルでプレータイムを削る

・ブラッド選手はフル出場が前提なので、走らせて体力を消耗させる

・道原選手を好きにさせない

であると考えます。ブラッド選手もファールトラブルに巻き込みたいところではありますが、優先順位をつけるとバーンズ選手だと思います。

この方針に基づき、アスフレとしてはイシュマエル・レーン選手とバーンズ選手のミスマッチを突くことで、ファールを誘発する、または手堅くペイントエリアで得点を繋ぐ、ということを1つの軸として考えなくてはいけないと思いました。

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アスフレでよく見るセットです。ポジションと番号は連動してません。大体、5番がPGでコーナーからフロントコートにエントリーします。これを後方から来た1番のビッグマン、つまりナンナがトップでボールを受けるとこんな状態です。2番がカイルだともう少し外よりに位置をとると思いますが、この日はイシュなのでゴールに近い場所に居ることが多かった印象です。

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ここから逆サイドにドリブルハンドオフをして、

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ハンドオフからピック&ロール。5番のディフェンスの動き方によってリングにアタックするか

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逆サイドに捌きます。そうしたら2番が5番にスクリーンをセットしてもう一度ピック&ロールです。

イシュの位置どり的に逆サイドに捌くシーンの方が多かったかもしれません。

今節はこれに加えて、イシュのペイントエリアでの得点率の高さを活かすべく

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ハイ&ローに近い形でトップのナンナからゴール下のイシュにボールを入れようとするシーンがありました。この時に問題があったかな?と思いました。先ほどの図、ディフェンスの位置が実際とは異なる状態だったからです。トップでボールを持っているのはナンナですので、マッチアップはブラッド選手、ということになります。ブラッド選手がとった実際のディフェンスポジションは

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こうでした。ボールに対して引いた位置です。これはイシュにボールが入った瞬間にヘルプに行く事を前提としたポジショニングです。

この状態で2番のイシュにボールを入れても、バーンズ選手は行き足を遅らせるように守れば、すぐにブラッド選手が助けに来てくれるわけです。

それでもナンナはボールを入れてしまうわけです。アスフレには「女バスより真面目」という謎の特性があり、指示を中実に守ってしまうのです。

話を戻すと、ここで伏線を張っておく必要があったと感じています。

ここでナンナにスリーを打たせても良い、そう感じました。

バスケットボールの連続性を考慮すると、この場面で、一定の成功率があるナンナのスリーポイントを打たせる事が重要だと感じました。

一本でも決まれば、ブラッド選手はもう一歩前に出てディフェンスせざるを得なくなるわけです。

こうする事でイシュとバーンズ選手から、ブラッド選手の位置が遠くなりますので、この2人の1対1のシチュエーションを作り易くなるはずです。

ナンナのスリーポイントで伏線を張り、広がったスペースを使ったイシュの1対1でその伏線を回収するわけです。

 

一回一回の攻撃、守備の積み重ねが点差に反映されるのがバスケットボールというスポーツです。

その中で伏線を張り、それを回収することも必要かな?と改めて感じました。

 

2/1アースフレンズ東京Zー広島ドラゴンフライズ

さて、ホームで連敗が続くアスフレですが、2/1の広島ドラゴンフライズ戦を振り返ります。

ディフェンスに関しては、ナンナがファールトラブルでベンチに下がってからのゾーンディフェンスがポイントだったと思います。

エルボー、ベースラインからのジャンパーは打たれましたが、展開させず、コーナーのスリーも打たれずで、いいスペースで守れていたと思います。ゾーン中のスリー被弾で「やられた感」があったのは、古野選手のトップからのスリー2本位だと思います。※(1番最後参照)

ディフェンスで問題かな?と思ったのはクラッチタイム。

ここまでのアスフレのマンツーマンは、

1.ローポストにボールが入ったら1番近い外のディフェンスが挟みにいく

2.ボールが出たら、1つ隣の選手がフリーになった選手にローテ

3.最初に挟みに行った選手は逆サイドでフリーになっている選手のところへ

この流れでギャップ補正を行うものでした。普通のローテーションだと思います。

ここまでは、このローテーションがほぼ

終盤にこれを徹底できなかった。

朝山選手→エチェニケ選手(だったと思う)とボールが入り、朝山選手へ戻す。

ここで1つ隣にいたケイシーが行けなかった。行ききれなかった。

これは直前にケイシーが足を痛めてしまっていた影響もあったかもしれません。

とはいえ、コートに立っている以上は、それを実行する責任がありますからね。

個人的にはここが勝負の分かれ目になったと思ってます。

ここまでフリースロー以外はほぼ仕事をさせていなかった朝山選手ですが、4Q、特にクラッチタイムに得点を集中させる傾向があるので、この時間帯こそが最も彼に警戒しなくてはいけません。

その1つ前が3P成功で終わってますから、最悪エチェニケ選手に2点取られたほうが幸せだったりします。

そのまま点差を詰めることができずに9点差で敗戦となりました。

とはいえ、終盤の粘りは良かったです。特に最後の時間帯の高山選手のルーズボール、リバウンドはチームにエナジーをもたらしたと思います。

game1でこれだけ出来たからといって、game2がこのように行くとも限りません。

とにかく自信を持ってプレーして欲しいですね。

 

さて。

1回1回の攻守の結果の積み重ねがバスケットボールです。その結果の中でも自分たちの努力と意識によってコントロールできるのがディフェンスです。

(だから部活の顧問はディフェンスの事を口酸っぱく言っていたんだな〜…)

シュートを決めた後のディフェンスも、決めきれなかった後のディフェンスもどっちも大事。広げた点差を守るのも、点差を詰めるのもディフェンス。

ディフェンス大事ですね。

 

※広島側はコーナースリーを打てなかった、というよりはコーナースリーを選択肢に入れてなかった、というほうが正しいかもしれません。ベースラインにスペースを作り、TKにシュートさせる事を考えると、コーナーに人を配置するのはスペース的に得策ではありません。実際、ボールがコーナーまで落とされるシーンは、あまりなかったように思います。game2でアスフレが再びゾーンディフェンスを敷いた場合に、広島がどのようなスペーシングをするか?ここはポイントの1つになってくると思います。

2020ー21シーズン Bリーグレギュレーション変更は是か?非か?

先日、Bリーグ2020ー21シーズンのレギュレーションが発表になりました。

2018ー19の変更に比べるとリリースのタイミングが半年早く、非常に好感が持てますが、問題は中身ですよね?

今回はそのリリースの中から、外国籍選手関連のレギュレーション変更について考察を記録しておこうと思います。

概要は

・選手登録できる外国籍選手は3名まで→変更なし

・ベンチ入りできる外国籍選手も3名まで→今シーズンは2名まで

・同時にコートに出せる外国籍選手は2名まで→変更なし

帰化選手又はアジア特別枠選手(以下アジア枠)の選手登録は1名まで→今シーズンは帰化選手のみ1名まで

・ベンチ入りできる帰化選手又はアジア枠選手は1名まで→今シーズンは帰化選手のみ1名まで

帰化選手又はアジア枠選手は外国籍選手2名と同時にコートに立てる→今シーズンは帰化選手と外国籍選手2名

ということで、外国籍選手のベンチ入りが3名に戻り、帰化選手枠とアジア枠のどちらかを選べるようになりました。

 

先に、この変更による外国籍選手を取り巻く環境の変化について述べておきます。

以前から、現行レギュレーションにおける外国籍選手の過重労働が問題であると私は考えていました。

この問題については、概要の字面を追えば解決に向かうことは明らかでしょう。

また、現行のレギュレーションではベンチに登録されない選手はスタッツがない状態になりますので、選手としての商品価値も下がってしまう懸念も抱いておりました。その後のキャリアも考えると、日本に来たいと思う選手が減るんじゃないかと心配しておりました。一定の出場機会を確保できる状況ならエージェントも日本に選手を送り込みやすくなると思います。これもいい方向に向かうでしょう。

 

しかしながら、ファンの皆さんが1番気になっているのは、

 

「この変更により、単純に日本人選手の登録人数と出場時間が減るのか?」

 

ということだと思います。特に日本人ビッグマンの出場機会が減るという懸念を抱く人が多いように思えます。

これについて、今回の変更に対する考察を示そうと思います。

結論から言うと「早い」です。

まず、達成できるかは別として、Bリーグが最終的に目指すべきは所属選手のボーダレス化でいいと思います。

しかしそこに移行するのは、日本人ビッグマンが世界と戦うために必要なスキルセットを、育成年代から習得させる環境が整うまで待つべきだというのが私の意見です。

具体的に言うと、全BクラブのU18育成組織の整備完了まで待つべきだ、ということです。

現在、日本で活躍しているビッグマンの多くはいわゆるシャック型、重量級で、ゴール下をそのパワーを持って蹂躙するタイプの選手が多いです。実際、結果も出しています。この状況下で、今回のレギュレーションを実施した場合、この潮流が長期的に続くことが予想されます。

しかし、先のワールドカップで、現在の強豪国のバスケットはそれとは全く異なるものであることも我々はもう知っているわけです。

世界との乖離を加速させる可能性がある、そう感じています。

だからこそ、これからプロになる選手、特に2m前後のサイズのある選手にポジションレスなスキルセットを授ける環境が必要になると考えます。

リムプロテクトできて、外からのシュートとリムアタックができて、リバウンドに飛び込める選手、こういった選手を育成して、世界との差を詰める態勢を整えることが重要と考えます。

そしてその環境は、国内大会での優勝を目的とした学校部活ではなく、次世代育成を主目的としたBクラブの育成組織が担うことが望ましいです。

 

色々書きましたが、決まってしまったものは仕方がないです。

こうなったら今、Bリーグに所属する日本人ビッグマンが自分たちで考え、実行し、生き残ることを期待します。(するしかないです)

チケット代の対価は何か?

皆さんはチケットを買って何を見に行きますか?

私が日本中のアリーナを踏破したい理由はチアさんだけではなく(大半ではありますが)、各アリーナがどのような工夫を凝らしてゲーム運営をしているか?街とクラブの距離感は?といったことを肌で感じたいからなんですね。

つまり私は、バスケットボールの試合を中心にした会場内の全てを一つのコンテンツと捉えて、それを観る対価としてチケット代を支払っているわけです。

試合以外に何を見ているかというと、例えば…

階段にテープで仕切りと矢印を作って左側通行を促したり、入退場や一階→二階の上り下りを一方通行にしたりとか、各地で色々な工夫が見られます。

一方で、アリーナの配線の固定が甘かったり(踏んで動く=転倒につながる)、アンコに乗せた椅子の落下防止がついていない個所がある、とかそういうところも見ています。

これはオペレーションスタッフにも言えることです。

某クラブのオペレーションにかかわるボランティアスタッフは名札を付けていて、自分の対応にしっかりとした責任、「自分がクラブの顔の一部である」という自覚を持った立ち回りをしている、そんなところもあるわけです。はっきり言って、立派です。

以上のような部分もチケット代を払って見ているわけです。

それらを踏まえて。

話は変わりますが、私には、私の中身しか現れない会場があります。

生活圏に近く、通常運営が困難であるためです。そのことは私のtwitterでも何度か発信しております。(地球上の全員が知っている事ではないですけどね)

しないのには、ちゃんとした理由がある訳です。

それでも、写真を公開すればその角度から、どこに座っている人間が私かなんてのは分かるわけです。

それを特定しただなんだと騒ぎ立て、別に挨拶に来るわけでもない。そんなtwitterアカウントもいくつかありましたね。それは別にいいです。

(ちなみに、私がtwitter上で絡んでいる方の多くは、実際にごあいさつしたことがある皆様です。お会いしたことがない方は多分3割くらいではないでしょうか?)

 

11/9ハーフタイム、その会場に再入場しようとした際にスタッフに半券を見せたところ、こんなことを言われました。

「ちゃんと被って来てくださいよwww」

「はぁ?」となりました。

別に私の中身を知っていることはさほど珍しい事ではないです。ですが、そういった方々とは会場で世間話をする程度にはコミュニケーションをとっているんですね。

そのスタッフとは現地で話をしたことはありません。

まあ「誰だお前は?」って普通なりますよね。

これ実は、言われた内容以上に重大な問題があります。

お気づきでしょうか?

これ、「ホストチームの運営スタッフ」に言われているんですね。

観客にとって、クラブの顔であるべき運営スタッフが、チケット代を支払ってこのコンテンツを楽しみに来たいちユーザーに、このような態度をとってきたわけです。

このことが重要な問題であると思います。

他の会場の運営でこのような事をされたことはありません。今まで行った会場の運営スタッフさんは、自分の対応がチームの印象に直結することを肝に銘じて応対していらっしゃいます。この会場でも、きっと、当該の人物以外はそういった気持ちで対応していらっしゃるんだと思います。

これを書いている今日、11/10分のチケットも持っておりましたが、この会場には、しばらく行くのは控えようと思います。

 

※これを書いている途中で、当該アカウントから謝罪の「DM」が来たことだけはご本人の名誉のため記載しておきます。

 

(それでも行く気にならなかったのは、つまりそういうことだ、ということですけどね。)

男子日本バスケが直面した世界との壁とBリーグの抱える問題点、そして…

明日の試合で男子バスケ日本代表の世界への冒険が終わりを迎えます。

皆さんには今回の冒険、どのように映りましたか?

正直言って、私は今大会の位置づけを「現在地を知る」としていましたので、落胆はしていないんです。なんだか申し訳ないです。

そして、課題がザクザク出てきました。

ご存じの方のほうが多いと思いますが、そんな日本男子バスケの課題に触れた記事を二本紹介します。

number.bunshun.jp

まずはこちら。青木崇さんの記事。世界のリーグにおけるBリーグの攻撃面での特異性について言及したものです。これに関しては、この通りではあるのですが、18-19シーズンのBリーグチャンピオンシップでベスト4に残ったチームには該当しないかな?と思います。逆にこの傾向を捨てた4チームがベスト4だった、とも言えます。

言い方を変えると、リーグ内におけるガラパゴス状態を脱さない限り、リーグのチャンピオンにはなれないよ、と捉えることも出来ます。

sportiva.shueisha.co.jp

続いてこちら。小永吉陽子さんが最近書いた記事です。ここではデータではなく、ワールドカップ中の選手の生の声として、日本が世界で戦う上でBリーグのオフェンスが抱える問題について言及しています。

 

以上と、強化試合、ワールドカップ本戦を数試合観た中で感じた男子日本バスケ、というよりはBリーグの抱える課題です。

・ディフェンスの強度アップ。よりフィジカルに、ハードに。そしてノーヘルプをスタンダードへ

・ビッグマン偏重オフェンスを駆逐するP&Rを軸としたスリーポイントの多投化による得点の高効率化

どちらかというと一つ目が重要です。ディフェンスの強化が全ての水準を上げる起点になると考えるからです。ディフェンスが強くなれば勝手にオフェンスは強くなります。相乗効果というやつです。

二つ目はおそらく時間の問題だと思います。例えば…

stats.basketballnavi.com

stats.basketballnavi.com

みんな大好きバスナビDBさんからです。

昨シーズンのB1優勝チーム、アルバルク東京とB2優勝チーム、信州ブレイブウォリアーズのスタッツを貼りました。双方の18-19シーズンのスタッツを見てください。

双方ともP&Rを主体にオフェンスを展開するチームです。

ですが、スタッツに大きな違いがあります。3Pの試投数です。

 

何が言いたいかというと、数字の上では信州のほうがより世界水準のバスケをしているということです。石川海斗のP&Rを軸に ホーンズセットから多彩な攻撃を披露した結果、試合平均の3P̪試投数は28本を超えました。勝久マイケルHCの手腕とそれに応えた選手たちの賜物です。B2ではP&Rを用いた世界水準に近いバスケがイノベーションを起こしたのです。

この動きはいずれBリーグ全体に拡散され、B1でもこういった戦術が標準になるのも時間の問題だと考えています。

 

このように、戦術面の課題は時間の問題ですから、とにかくディフェンスの強化が重要です。

この考えに行き着いたのにはこちらの本の影響もあります。

 

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見出しはパス技術の水準を高める、ですが…、読めばわかります。