バスケは連続性と伏線回収のスポーツだと思っている
アスフレが2020年になって1つも勝てていません。
ここでは2/8、9のアウェイ西宮ストークス戦から、バスケというスポーツの「連続性」と「伏線とその回収」について少しお話ししてみようと思います。
まず、アスフレが西宮に勝つ上で重要となるポイントにつて
・バーンズ選手を抑える、そしてファールトラブルでプレータイムを削る
・ブラッド選手はフル出場が前提なので、走らせて体力を消耗させる
・道原選手を好きにさせない
であると考えます。ブラッド選手もファールトラブルに巻き込みたいところではありますが、優先順位をつけるとバーンズ選手だと思います。
この方針に基づき、アスフレとしてはイシュマエル・レーン選手とバーンズ選手のミスマッチを突くことで、ファールを誘発する、または手堅くペイントエリアで得点を繋ぐ、ということを1つの軸として考えなくてはいけないと思いました。
アスフレでよく見るセットです。ポジションと番号は連動してません。大体、5番がPGでコーナーからフロントコートにエントリーします。これを後方から来た1番のビッグマン、つまりナンナがトップでボールを受けるとこんな状態です。2番がカイルだともう少し外よりに位置をとると思いますが、この日はイシュなのでゴールに近い場所に居ることが多かった印象です。
ここから逆サイドにドリブルハンドオフをして、
ハンドオフからピック&ロール。5番のディフェンスの動き方によってリングにアタックするか
逆サイドに捌きます。そうしたら2番が5番にスクリーンをセットしてもう一度ピック&ロールです。
イシュの位置どり的に逆サイドに捌くシーンの方が多かったかもしれません。
今節はこれに加えて、イシュのペイントエリアでの得点率の高さを活かすべく
ハイ&ローに近い形でトップのナンナからゴール下のイシュにボールを入れようとするシーンがありました。この時に問題があったかな?と思いました。先ほどの図、ディフェンスの位置が実際とは異なる状態だったからです。トップでボールを持っているのはナンナですので、マッチアップはブラッド選手、ということになります。ブラッド選手がとった実際のディフェンスポジションは
こうでした。ボールに対して引いた位置です。これはイシュにボールが入った瞬間にヘルプに行く事を前提としたポジショニングです。
この状態で2番のイシュにボールを入れても、バーンズ選手は行き足を遅らせるように守れば、すぐにブラッド選手が助けに来てくれるわけです。
それでもナンナはボールを入れてしまうわけです。アスフレには「女バスより真面目」という謎の特性があり、指示を中実に守ってしまうのです。
話を戻すと、ここで伏線を張っておく必要があったと感じています。
ここでナンナにスリーを打たせても良い、そう感じました。
バスケットボールの連続性を考慮すると、この場面で、一定の成功率があるナンナのスリーポイントを打たせる事が重要だと感じました。
一本でも決まれば、ブラッド選手はもう一歩前に出てディフェンスせざるを得なくなるわけです。
こうする事でイシュとバーンズ選手から、ブラッド選手の位置が遠くなりますので、この2人の1対1のシチュエーションを作り易くなるはずです。
ナンナのスリーポイントで伏線を張り、広がったスペースを使ったイシュの1対1でその伏線を回収するわけです。
一回一回の攻撃、守備の積み重ねが点差に反映されるのがバスケットボールというスポーツです。
その中で伏線を張り、それを回収することも必要かな?と改めて感じました。