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2020ー21シーズン Bリーグレギュレーション変更は是か?非か?

先日、Bリーグ2020ー21シーズンのレギュレーションが発表になりました。

2018ー19の変更に比べるとリリースのタイミングが半年早く、非常に好感が持てますが、問題は中身ですよね?

今回はそのリリースの中から、外国籍選手関連のレギュレーション変更について考察を記録しておこうと思います。

概要は

・選手登録できる外国籍選手は3名まで→変更なし

・ベンチ入りできる外国籍選手も3名まで→今シーズンは2名まで

・同時にコートに出せる外国籍選手は2名まで→変更なし

帰化選手又はアジア特別枠選手(以下アジア枠)の選手登録は1名まで→今シーズンは帰化選手のみ1名まで

・ベンチ入りできる帰化選手又はアジア枠選手は1名まで→今シーズンは帰化選手のみ1名まで

帰化選手又はアジア枠選手は外国籍選手2名と同時にコートに立てる→今シーズンは帰化選手と外国籍選手2名

ということで、外国籍選手のベンチ入りが3名に戻り、帰化選手枠とアジア枠のどちらかを選べるようになりました。

 

先に、この変更による外国籍選手を取り巻く環境の変化について述べておきます。

以前から、現行レギュレーションにおける外国籍選手の過重労働が問題であると私は考えていました。

この問題については、概要の字面を追えば解決に向かうことは明らかでしょう。

また、現行のレギュレーションではベンチに登録されない選手はスタッツがない状態になりますので、選手としての商品価値も下がってしまう懸念も抱いておりました。その後のキャリアも考えると、日本に来たいと思う選手が減るんじゃないかと心配しておりました。一定の出場機会を確保できる状況ならエージェントも日本に選手を送り込みやすくなると思います。これもいい方向に向かうでしょう。

 

しかしながら、ファンの皆さんが1番気になっているのは、

 

「この変更により、単純に日本人選手の登録人数と出場時間が減るのか?」

 

ということだと思います。特に日本人ビッグマンの出場機会が減るという懸念を抱く人が多いように思えます。

これについて、今回の変更に対する考察を示そうと思います。

結論から言うと「早い」です。

まず、達成できるかは別として、Bリーグが最終的に目指すべきは所属選手のボーダレス化でいいと思います。

しかしそこに移行するのは、日本人ビッグマンが世界と戦うために必要なスキルセットを、育成年代から習得させる環境が整うまで待つべきだというのが私の意見です。

具体的に言うと、全BクラブのU18育成組織の整備完了まで待つべきだ、ということです。

現在、日本で活躍しているビッグマンの多くはいわゆるシャック型、重量級で、ゴール下をそのパワーを持って蹂躙するタイプの選手が多いです。実際、結果も出しています。この状況下で、今回のレギュレーションを実施した場合、この潮流が長期的に続くことが予想されます。

しかし、先のワールドカップで、現在の強豪国のバスケットはそれとは全く異なるものであることも我々はもう知っているわけです。

世界との乖離を加速させる可能性がある、そう感じています。

だからこそ、これからプロになる選手、特に2m前後のサイズのある選手にポジションレスなスキルセットを授ける環境が必要になると考えます。

リムプロテクトできて、外からのシュートとリムアタックができて、リバウンドに飛び込める選手、こういった選手を育成して、世界との差を詰める態勢を整えることが重要と考えます。

そしてその環境は、国内大会での優勝を目的とした学校部活ではなく、次世代育成を主目的としたBクラブの育成組織が担うことが望ましいです。

 

色々書きましたが、決まってしまったものは仕方がないです。

こうなったら今、Bリーグに所属する日本人ビッグマンが自分たちで考え、実行し、生き残ることを期待します。(するしかないです)