バスケットボールのバボさんの楽しいバスケノート

バスケットボールのバボさんです

Bリーグ‘18-’19特注選手〜石川海斗〜

今季のB2リーグを語る上で避けて通れないのが、信州ブレイブウォリアーズの快進撃、完全制圧と言っていいであろう中地区優勝&プレーオフ優勝である。

勝久マイケルHCの戦術さることながら、その遂行力に歯が立たなかったB2勢。その「遂行力」の中心にいたのが石川海斗である。

得点面では仙台在籍時と大幅に変化したわけではない。強いて言えば2P成功率が41.3%→49.2%と向上し、FG成功率は39.9%と昨季と比較して2.2ポイント向上した。Bリーグ初年度から得点力の高い選手だったのでそこまで驚く変化ではないと思われる。

ポイントはアシストで5.4だった昨季から6.6とさらに向上していること。先に戦術の遂行力と述べたが、このアシスト6.6がその遂行力を物語る。

石川の特徴はピックのユーザーとしての技術の高さに尽きる。スクリーナーのセットをしっかり待って、相手ディフェンス、スクリーナー、そして自分の位置関係を、アームバーを使って「絶対に掛かる状態」になるようにコントロールする。それから仕掛けてくるので、ディフェンスは掛かって遅れるか、アンダー出して回り道するしかない。

石川のピック&ロールでリトリート(もう一度スクリーンをセットし直す)しているシーンを見た記憶がない。1発でズレを起こすためのプロセスを実行、実現する技術がしっかりしているのである。

遅れればドライブ→フィニッシュ、キックアウト、アンダーを出したらスリーポイント。この状況判断も素晴らしい。間違いなくB2のベストポイントガードである。

去就も気になるところではあるが、おそらく来季も信州であろう。来季の今頃も、被害者の会の受付が大行列になるのか?ならないように頑張れ!B2中地区!