男子日本バスケが直面した世界との壁とBリーグの抱える問題点、そして…
明日の試合で男子バスケ日本代表の世界への冒険が終わりを迎えます。
皆さんには今回の冒険、どのように映りましたか?
正直言って、私は今大会の位置づけを「現在地を知る」としていましたので、落胆はしていないんです。なんだか申し訳ないです。
そして、課題がザクザク出てきました。
ご存じの方のほうが多いと思いますが、そんな日本男子バスケの課題に触れた記事を二本紹介します。
まずはこちら。青木崇さんの記事。世界のリーグにおけるBリーグの攻撃面での特異性について言及したものです。これに関しては、この通りではあるのですが、18-19シーズンのBリーグチャンピオンシップでベスト4に残ったチームには該当しないかな?と思います。逆にこの傾向を捨てた4チームがベスト4だった、とも言えます。
言い方を変えると、リーグ内におけるガラパゴス状態を脱さない限り、リーグのチャンピオンにはなれないよ、と捉えることも出来ます。
続いてこちら。小永吉陽子さんが最近書いた記事です。ここではデータではなく、ワールドカップ中の選手の生の声として、日本が世界で戦う上でBリーグのオフェンスが抱える問題について言及しています。
以上と、強化試合、ワールドカップ本戦を数試合観た中で感じた男子日本バスケ、というよりはBリーグの抱える課題です。
・ディフェンスの強度アップ。よりフィジカルに、ハードに。そしてノーヘルプをスタンダードへ
・ビッグマン偏重オフェンスを駆逐するP&Rを軸としたスリーポイントの多投化による得点の高効率化
どちらかというと一つ目が重要です。ディフェンスの強化が全ての水準を上げる起点になると考えるからです。ディフェンスが強くなれば勝手にオフェンスは強くなります。相乗効果というやつです。
二つ目はおそらく時間の問題だと思います。例えば…
みんな大好きバスナビDBさんからです。
昨シーズンのB1優勝チーム、アルバルク東京とB2優勝チーム、信州ブレイブウォリアーズのスタッツを貼りました。双方の18-19シーズンのスタッツを見てください。
双方ともP&Rを主体にオフェンスを展開するチームです。
ですが、スタッツに大きな違いがあります。3Pの試投数です。
何が言いたいかというと、数字の上では信州のほうがより世界水準のバスケをしているということです。石川海斗のP&Rを軸に ホーンズセットから多彩な攻撃を披露した結果、試合平均の3P̪試投数は28本を超えました。勝久マイケルHCの手腕とそれに応えた選手たちの賜物です。B2ではP&Rを用いた世界水準に近いバスケがイノベーションを起こしたのです。
この動きはいずれBリーグ全体に拡散され、B1でもこういった戦術が標準になるのも時間の問題だと考えています。
このように、戦術面の課題は時間の問題ですから、とにかくディフェンスの強化が重要です。
この考えに行き着いたのにはこちらの本の影響もあります。
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見出しはパス技術の水準を高める、ですが…、読めばわかります。