素人による素人のためのバスケ解説〜バックスクリーン、フレアスクリーン〜
ご無沙汰しております。バスケットボールのバボさんです。
前回まではダウンスクリーンからディフェンスの動きに合わせたカッティングのお話をしました。
ダウンスクリーンは、スクリーンユーザーがボールに近づいていくプレーなので、トップオブキー(トップ)にあるボールを45°近辺(ウイング)に落としたい時に有効です。
今回は、ダウンスクリーンと反対、つまり、スクリーンユーザーがボールから離れるプレーのお話をします。
それではいつも通り、Basketball Coaching(デベロッパ: FIBA Europe) のコーチングボードを使って説明していきます。
まずは、トップにボールマン、ウイングに1名、ローポスト近辺に1名というセットからスタートします。
この状態から、ローポストの選手がスクリーナーとなって、ウイングの選手にスクリーンをセットします。セットする方向はゴール下です。
ウイングの選手はスクリーンを使ってゴール下へ飛び込みます。
トップのボールマンがゴール下に飛び込んだウイングの選手にパスを出します。
このプレーをバックスクリーンとか、アップスクリーンなんて言い方もします。
一見、簡単そうですが、これ、中々決まりません。5対5の場面だと、ウイングが飛び込んだゴール下に、逆サイドの2名からヘルプディフェンスが出てくるからです。巧い選手は、ヘルプに出たことによって生まれるディフェンスのギャップ(ズレ)を見つけて、手薄な所へパスを出したり出来るんですね。
…、というわけでバックスクリーンでゴール下を狙うのは難しいのですが、個人的によく使うパターンはこちら。
バックスクリーンでスクリーンに掛かったディフェンス2がゴール下へオフェンス2を追いかけます。
スクリーナーについているディフェンス3も、ゴール下にパスを出されないようなディフェンスをします。この時、スクリーナー3が手薄になる瞬間が生まれます。スクリーナー3はこの瞬間に外に開きます。元々スクリーンユーザー2がいたポジションあたりに行くイメージです。
そうすると、こんな感じでオープンの状態でパスを受けられるのです。こっちの方が成功します。
スクリーナー3がアウトサイドのシュート力を持っている場合に有効ですね。
続いて、
セットはバックスクリーンと同じです。3番がスクリーナーになって2番にスクリーンをセットするのも同じです。ただし、今回はゴールから遠ざかる方向にスクリーンがセットされています。
ウイングの2番はスクリーンを使って、コーナーの方へ向かって走ります。
トップの選手はコーナーでフリーになった2番にパスを出します。
ここではパスそのものの技術が要求されます。ディフェンス2の頭を越えるパスを出さなくてはならないのですが、パスが山なり過ぎるとディフェンス3がカバーしに来てしまうからです。
このプレーはフレアスクリーンと呼ばれます。ゴール下に飛び込むバックスクリーンに対して、逆サイドからのヘルプが来ないので、ワンサイドの3対3で完結するのが特徴でしょうか。
Wリーグや女子の日本代表の試合でよく見られるプレーです。アウトサイドのシュート力が高い女バスが好むプレーとも言えるかもしれませんね。
今日はここまで。
大迫半端なかった…。