バスケットボールのバボさんの楽しいバスケノート

バスケットボールのバボさんです

(考察)育成年代のスポーツと価値観

変なタイトルになりました。

7月25日、こんな事がありました。

www.sankei.com

賛否両論、ネット上でもテレビでも様々な立場からの様々な意見が飛び交っておりました。

この記事で感じたこと、考えたことを自分の忘備録を兼ねて書いておこうと思います。

(忘備録ですよ、忘備録。)

〈育成年代のスポーツは誰のためのものか?〉

高校野球に限らず、高校サッカー高校バスケも人気の高い競技で、根強いファンが多くいます。バスケの立場で例を挙げるならば、高校バスケの頂上決戦であるウインターカップの決勝は朝から場外の行列が物凄い事で有名です。

確かにファンが多い一方で、競技体系そのものが「誰のためのものか?」を忘れてはなりません。きつい言い方をすれば、この年代の選手はファンの期待なんて気にしなくていいです。育成年代だからこそ、プロ以上に「プレイヤーファースト」でなくてはならないと思うからです。無理を美談として感動している民衆は無視していいです。

〈学生スポーツゆえにある、多角的な価値観〉

プレイヤーファーストとはいえ、諸般の事情で「高校を以ってスポーツから一線を退く」人もいます。そういった人たちのほうが多いでしょう。そういった大多数の中に一握りの「超高校級」が混ざっています。これも事態を複雑にします。

「負けたら終わり、行けるところまで行きたい」選手と「この後、10年、いや20年近くその競技で収入を得る可能性のある」選手がチームとして、一つの目標に向かって活動していくのです。今も昔も、これが学生スポーツの構造なのだと思います。

〈社会的背景の変化〉

少子化に伴う人口減少により、スポーツ人口そのものが減少していく中、プロスポーツへのアプローチも当然、変化していかなくてはならないと考えます。

従来型の学生スポーツをメインストリームにしたプロスポーツへの階段、この構造を見直さなくてはならないと思います。

〈先行するサッカー、追随するバスケ〉

「学生スポーツ以外のプロへのステップアップ」で真っ先にサッカーが思いつく人が多いと思います。Jクラブが強化組織を編成してアンダーカテゴリをトライアウトして育成する。このステップから多くのプロ選手、日本代表選手が誕生しているからも実績を残しており、一定の役割を果たしています。

バスケに関しても男子はBクラブの多くがU15までの強化組織を持っています。今後U18まで拡張していく流れになっています。横浜ビー・コルセアーズU15所属だった田中力選手は中学卒業後、多くの競技でプロアスリートを輩出しているアメリカのIMGアカデミーに進学、夢はNBAです。この動きがU18まで拡張されればバスケもプロ選手へのステップが複数存在する流れに乗ることになるでしょう。

〈育成年代に必要な環境〉

コストなどのデメリットはありますが、学校部活以外の選択肢が増えることが理想と考えます。町のクラブでもいいです。とにかく、学校に依存しない形態で、体の成長とそれに潜む怪我について正しい知識を持った指導者に教えてもらえる環境が注目されるようになれば、様々な価値観を吸収できるようになるのでは?と思います。