4/1 最高のアリーナ体験 大田区総合体育館
本当であれば、アスフレファンにとって歴史的な日であった3/31、アスフレ史上初の大田区総合でのFE名古屋撃破を書くのが当然だろう。
勝利以上に大切なものを感じたから、敢えて勝利の翌日、4/1のアスフレが負けた日のことを書く。
言葉として纏まりきっていないかもしれないが、それでも書く。
2Qを終えて27-42と苦しい展開。3Q序盤に息を吹き返し一桁差まで詰め寄るも中盤以降主導権を持っていかれ、3Q終了時点で47-68……。4Qの入りも悪く早々に斉藤HCがタイムアウトをとる。
会場のムードはというと、思ったほど重苦しくない。不思議とそう感じた。
タイムアウト明け、プッシュされたボールを託されたCBがハーフライン近辺からランニングプレーで2点返す。
ここからのアスフレ選手5人全員のディフェンス、ボールそしてゴールへの執念が鬼気迫るものとなっていく。
スティール、ランプレー、スリーポイント…、アスフレの5人がコート上で起こす一つ一つのプレーが、波動?となってスタンドに伝わる。
ベンチ総立ちのCBのアタック。
ルークがバックコートから必死にボールを追う。
同じ固有周波数を持つ音叉同士が共鳴し合うかのごとく、選手がコート上から放つ波形に観客が共振していく。その波の共振が膨大なエネルギーに増幅されてコート上に戻っていく。そう感じた。
コール&レスポンスならぬプレー&レスポンス。
すり鉢の底にあるコートに熱狂が渦となって流れ込んでいく。
この熱狂の渦がコート上の追走劇を後押ししたのは間違いない。
確かに少し足りなかったかもしれない。ただ、チームも観客もすごい経験をしたことは間違いないであろう。
単なる偶然か?ターニングポイントの日となるのかはわからない。